新宿歌舞伎町でキャバ嬢が「枕営業」してくれる!?ぼったくり被害体験談

201603091
矢口
近年、歌舞伎町で「ぼったくり」被害が多発しているそうです。被害に遭った経験のある読者の方に体験談を語ってもらいました

 

「歌舞伎町では何があっても“客引き”についていくな!」

「おいしい話は絶対に“客引き”からは聞けない!」

“客引き”についていくと、100%ボッタクられる!」

これらは、今回の件で被害届を出しに行ったとき、歌舞伎町の交番で警察から言われたことです。

今回は、僕たちが歌舞伎町でぼったくられた、馬鹿で情けない失敗談をご紹介します。

このようなことを公開するのは大変お恥ずかしいのですが、今後、このような被害が少しでも減って欲しいという願いを込めてお届けします。

 

早朝に歌舞伎町で「抜ける」お店を探していると

僕は夜勤のバイトをやっています。

この日も朝4時にバイトが終わり、そこから朝の6時過ぎまでバイト仲間(20代後半の男4人)と、新宿の職場近くにある居酒屋「磯丸水産」で魚介類と美味しいお酒を堪能していました。

その日は給料日ということもあって、皆気持ちが高ぶっていました。

お酒の勢いもあり「新宿の安い風俗でスッキリしよう」と誰となしに言い始めました。

そこで、磯丸水産から歌舞伎町にあるお店「11ちゃんねる」へ向かうことに。

「11ちゃんねる」は朝早くから営業しており、比較的リーズナブルな価格で遊ぶことが出来るお店です。

「11ちゃんねる」へ向かう途中、歌舞伎町にあるラーメン店「天下一品」の前で灰色のニット帽をかぶった若い男がニコヤカに声を掛けてきました。

「キャバクラですか?」

手にはポケットサイズの求人誌のようなものを持っています。

1人のときであれば無視しますが、皆でお酒を飲んで気分が良くなっていたこととこちらは4人いるという少し強気な気持ちもあって、

「10,000円以内で抜けるお店を探してます」

と答えました。

するとこの若い男は、

「4人全員がこれから来てくれるなら、1人7,000円で抜きが出来るお店を紹介できます!抜きでしたら本当は1人12,000円なんですけど・・・」

と僕たち1人1人に目を合わせながら売り込んできました。

僕たちが少し怪しいと感じながらも考えていると男は続けます。

「すいません!私はタケダといいまして、キャバクラのキャッチが専門のぺーぺーでして。

本当に皆さん全員で7,000円にできるかどうか聞いてみますね!」

とその場で別の誰かに電話をしました。

男は丁寧な口調で

「抜きで4名様7,000円からお願いできますでしょうか?

はい!4名の団体様なので割引という形で・・・もしOKなら今すぐにご案内できます!」

と、交渉してくれている様子でした。

そして最後に

「天下一品前にお願いします!」

と言って電話を切りました。

別の誰かが来るそうです。

恐らく「抜きが出来るお店」の責任者でしょうか。

 

イジリー岡田にソックリの男に案内される

電話からほんの5分もたたないうちに、黒縁メガネで小太りの男が小走りで僕たちの元へやって来ました。

30代前半くらいで、ユニクロで売っていそうな茶色のダウンを羽織っています。

オールバックの髪型以外は、タレントのイジリー岡田にソックリでした。

「どうもお待たせしました!私はタカハシと言います」

と、先ほどの男同様「なぜか」名前を名乗ります。

「では、すぐにお店までご案内します!」

とタカハシに連れられて歌舞伎町の奥へ進んでいきます。

ここで、最初のタケダと名乗った若い男はいなくなりました。

僕たち4人とタカハシと名乗る男の5人で歩きながら、お店のシステム説明を受けます。

「えー、今回は、4名様同時にご案内ということですので、特別に初回料金は30分7,000円でOKです」

「4人で行けば1人7,000円のみでマジでいいんですね?お店に入ってから追加料金とか無いですよね?」

「はい!もうこんな時間でお客さんもいませんし、女の子も退屈してるんです。

店としては利益分がほとんど無くなってもお客さんつけないと女の子に今日の給料払えないので、こちらとしても来て貰えるだけでありがたいんです。

ですが、お客様の料金だと、手、フェラ、女の子によっては素股でのサービスのみになりますが・・・」

とタカハシが丁寧に説明し、僕たちは「フェラで抜けるなら充分だ」と妙な盛り上がりを見せて納得しました。

僕たち4人はタカハシに7,000円をそれぞれ渡しました。

 

7,000円とは別に5,000円をお店が預かる?

お店に向かって歩いている途中、サービスを受ける前にサービス料金の7,000円とは別に5,000円をお店が預からなければならないことが判明しました。

「最近はうちのお店をご利用されるお客様の中にも、危険ドラッグなどのいわゆる薬物をやられている方がおりまして、上から対策するように言われているんです。

そのような薬物をやっていた場合、示談金などが発生し色々面倒なので、前もってお客様からは5,000円だけお預かりしているんです。

勿論、何も問題を起こさなければ皆さんにそのまま預かった5,000円はお返しします。

他にも、例えばお店でお酒の勢いなどで皆さんの中で1人でも暴れてしまったり、女の子に無理やり本番行為のようなことをしてしまった場合は、お預かりしたお金は全て返しませんよ・・・という意味合いにおいても・・・この5,000円の預かり金は皆さんから1人1人からどうしても必要でして。

ご了承頂けないでしょうか・・・」

5,000円は「無料コインロッカーの100円」のように後で返ってくるお金だそうです。

僕たち4人は先ほど渡した7,000円と、預かってもらう5,000円、合わせて12,000円をそれぞれタカハシに渡しました。

タカハシはお金を受け取ってから、

「5,000円をお店に預けなければいけないということに関して、最初の奴、うちのタケダが皆さんに説明不足だったので、特別に今回プレイ時間15分プラスさせて頂きます!」

と謝罪しました。

「ただ5,000円を預けるだけでプレイ時間が15分増えるのであれば嬉しい」と4人のテンションが少し上がりました笑。

 

朝キャバで働いているキャバ嬢とエッチできる

「もうすぐ着きます」

とタカハシに言われた矢先、

「お待たせしました!タナカです!」

と真っ赤なハンドバッグを持った20代前半の高そうなスーツを着た金髪ホスト風のイケメンが、背後から小走りで僕たちの所へやって来ました。

彼はハンドバックから6枚のラミネート加工された番号と名前つきの写真を取り出し、

「こちらが今出勤している子たちです!どの女の子とお遊びしますか!?」

と爽やかな笑顔で尋ねてきました。

ココナッツのような甘い香りが彼から漂いました。

見せられた写真は全員かなりクオリティの高い日本人美女ばかり。

しかし、全員濃い化粧で鮮やかな髪色・・・。

「ん?」

と、僕が思ったタイミングでタカハシが口を挟みます。

「写真を見ていただいて分かる通り・・・実はこの子たちは皆キャバクラ」の女の子なんです・・・。

こいつはそこのボーイです!

うちのように小さなお店の朝キャバは今ほとんど儲けが無くて・・・信頼できそうなお客さんにだけこっそり枕営業」じゃないですけど、まずはエッチをして親交を深めてもらおうっていう営業スタイルなんです。

勿論こんなこと内緒にしないといけませんのでこうして信頼できそうなお客様に口頭でしか言えません。

ホームページも広告にも載せれません。

それでもし良かったらですけど、エッチした女の子を気に入ってもらえたら、その子のキャバクラに行ってもらえないでしょうか・・・?

勿論お時間やご予算の都合がありますので本日はそのまま帰ってもいいですし・・・ただ名刺を女の子からもらえると思うので、また改めてお店に来てもらって1度でもご指名して頂ければこちらとしては嬉しい限りです・・・」

と、若干申し訳なさそうにタカハシが話してくれました。

写真を持ってきたイケメンのタナカもキャバクラのボーイらしく、ピンと背筋を伸ばしてペコペコと僕たちに頭を下げています。

僕たちは「今日エッチして気に入ったらまた次来たときに指名します。今は皆お金がないので」とやんわり断りました。

タカハシもタナカも少し残念そうな表情を見せました。

僕たちは、上手くキャバクラの誘いは断れたと思いました。

 

写真指名料2,000円

渡された6枚の写真を見ながら、誰が誰を選ぶか4人で相談しました。

好みの女の子が被ってしまった場合は大声でじゃんけん。

歌舞伎町の路上を行き交う人たちに「あいつらは何をしているんだ・・・」という視線を投げかけられました笑。

ようやく4人の相手が決まった瞬間、タカハシから、

写真指名をするならプラス2,000円が必要です」

と言われました。

僕たちが「え?またお金取るのかよ」という顔になった瞬間、タカハシが続けて言いました。

「写真で指名が入ると女の子にもお金が入るのでヤル気とサービスが違います。お客様からのチップという形で何とかお願いできませんか?」

結局僕たち4人はタカハシに先ほどの12,000円と合わせて2,000円を払うことになりました。

ところが、僕ともう1人の仲間は1,000円札が2枚無く、僕が10,000円札、もう1人の仲間が5,000円札をタカハシに渡しました。

タカハシは、

「お金は店で一度精算しなければならないのでお釣りはプレーが終わり次第、女の子の方から渡します」

と、言って僕たち4人から集めたお金を、写真を持ってきたイケメンキャバクラボーイのタナカに全て渡しました。

渡されたタナカは、

「1人7,000円のみのサービスということですので、ちょっと先に店に行って話つけてきますね!」

と、僕たちに頭を下げて立ち去りました。

 

お店の中へ入ってみると・・・

タナカとほとんど入れ替わるような形で、1番最初に話しかけてきた男とソックリの男(グレーのニット帽まで一緒)がこれもまた小走りで前方から現れ、

「はじめまして皆さん!タケハラです!もうここから歩いて3分の所なので僕がお店まで直接案内します」

と物凄く早口で話し掛けてきます。

この男は他の3人と比べて少し挙動不審でオドオドしているような印象を受けました。

そして今まで熱心にお店のシステムを説明してくれていたタカハシは、

「じゃあ、私はキャバクラの方に戻りますので!タケハラ君あとはよろしく!では、皆さんお店で待っています!」と大げさに手を挙げて去っていきます。

僕たちは笑顔で「キャバクラは今日行きませんから笑」と言い、去っていくタカハシを見送りました。

タケハラは歩いてほんの3分ほどの雑居ビルまで僕たちを案内しました。

タケハラが登場した場所からほんのわずかな距離にあったビルです。

僕たちがエレベーターに乗ると、タケハラはエレベーターに乗らず「5階のボタンを押してください」と僕たちに言いました。

「今、5階のフロントに4名様、料金お支払い済みで電話してありますのでこのまま5階にあがってください!降りた所で女性の受付の者が案内しますので!」

と、エレベーターを開けたままエレベーターの外にいるタケハラに説明を受けます。

僕たちが「ありがとう」とエレベーターのドアを閉じると、

「ごゆっくりお楽しみください!」

とタケハラが深く頭を下げるのを、閉まっていくエレベーターの隙間越しに確認できました。

僕たちは

「いろいろ長かったな」

「歌舞伎町だし正規の風俗じゃないんでしょ。キャバクラだから手続きとかも色々面倒なんだろうな」

などと話しながらエレベーターで5階まで上がります。

ようやくあの写真の綺麗なキャバ嬢にフェラしてもらえる。

最高の射精が出来る。

そんな期待で胸がいっぱいです。

そしていよいよ目的地、5階に到着し、エレベーターのドアが開くと・・・!

そこは何もない荒れ果てたコンクリート12畳ほどの部屋でした。

エレベーターを出てすぐの足元には、外されてそのまま床に放置されている壊れた木製のドアが。

部屋を見渡すと、よく分からない瓦礫の山が3箇所にまとめられて放置されていました。

一体、どれだけの年月ここに放置されたのだろうと思うほど、それらの瓦礫は分厚い埃をかぶっていました。

どう考えても、こんな所は「お店」ではありません。

「マジかよ・・・」

と、その廃墟で唖然とする4人。

「こんなところにキャバクラも風俗店もあるわけないだろ!!!」

5階に案内されたのは何かの間違いではないかと思い、エレベーターに引き返し、念のためこのビルの1階から5階まであった全てのお店を確認しましたが、それらしきお店は全くありませんでした。

怪しげなマッサージ店のような所も2箇所ありましたが、店員に確認したところ全く関係のないお店でした。

「完全にやられた。騙された・・・」

 

肩を落として駅まで帰る途中、歌舞伎町の交番があったということで、「一応」被害報告をしましたが警察から、

「このようなケースで犯人が見つかることは難しい」

と言われてしまい、このレポートの冒頭で書いたようなお説教を受けました。

また「似たようなケースで100,000円以上取られた人もいる」と警察から教えてもらいましたが、何の慰めにもなりませんでした。

 

被害額と手口

私個人の被害総額は、4人のうちでは最も多く以下の通り。

7,000円(基本サービス料)+5,000円(お店への預かり金)+

10,000円(写真指名料は2,000円ですがお釣りが返ってこなかったため)

⇒合計22,000円

他の2人は、それぞれ14,000円の被害。

残りの1人は、写真指名料金に5,000円札を使用してお釣りが返ってこなかったので、17,000円の被害。

合計被害額は、4人合わせて67,000円です。

情けない話ですが「現役キャバ嬢と今すぐエッチが出来る」という誘惑に負け、高い勉強料を支払うことになってしまいました。

今改めて振り返ってみればおかしな点だらけなのですが、複数の客引きから次々とテンポ良く行われる営業に混乱し、冷静になって考える余裕がありませんでした。

警察から聞いた話によると、このような詐欺グループは「役割分担」をし、「連携プレー」で客を騙すそうです。

今回登場した男たちは以下4人。

1番目の男(タケダ):歌舞伎町を歩く客をキャッチする役割。

2番目の男(タカハシ):客にサービス内容を説明する役割。

3番目の男(タナカ):客に女の子の写真を見せてお金を徴収する役割。

4番目の男(タケハラ):最終的な場所へと送り込む役割。

このように役割を分担することにより、それぞれが「責任」を回避する仕組みになっています。

1番目の男(タケダ)は、客に2番目の男(タカハシ)を紹介しただけなので被害のことなど知らない。

2番目の男(タカハシ)と3番目の男(タナカ)は、4番目の男(タケハラ)に客の案内を任せたので、被害のことは知らない。

4番目の男(タケハラ)も、客にエレベーターで5階に行くように指示しただけで、その先にお店が無かったということは知らない。

つまり「誰にも責任がない」という仕組みを意図的に作り上げています。

しかし、実際には全員が犯罪者の一員で、かなり大きな組織で非常に悪質な詐欺犯罪をしているということです。

 

まとめ

歌舞伎町では、今も詐欺犯罪が横行しています。

このような話は、今日も間違いなく起こっているでしょう。

つい先日、実際に騙された私たちがいるのですから、間違いありません。

歌舞伎町の客引きには、絶対について行かないようお気を付けください。

必ず犯罪に巻き込まれます。

 

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